NPO café - 藤沢市市民活動推進センター

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実施報告:第33回NPO交流サロン「ワカモノが街を創る!」

2014年7月19日(土)14:00~16:00、藤沢市青少年会館 第1・2談話室にて「NPO交流サロン ワカモノが街を創る!」を実施しました。
当日の内容は以下の通りです。

イベント概要

イベント名
ワカモノが街を創る!
日時
2014年7月19日(土)14:00~16:00
場所
藤沢青少年会館 第1・2談話室
ゲスト
湘南まちいくプロジェクト 古田 雄一氏
(N)青少年サポート協会 人見 甲子郎氏
(公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業課 鹿間 広大氏
参加人数
22名

内容

イベント内容

■概要

今回のサロンは、藤沢で青少年にかかわる活動をしている3つの団体を紹介し、参加者同士の交流を深める目的で開催しました。まず、3団体から活動の紹介をしていただきました。

湘南まちいくプロジェクト

・設立の背景

代表・古田氏によると、社会活動をめぐる世界各国の意識調査の中で、自分の参加によって社会現象を変えることができるかもしれないと考える高校生が、わが国は諸外国に比べて少ない現状があるそうです。「大人がお膳立てして参加させようと考えがちなのでは」と考えます。そんな高校生が、主体的に地域に参画する実践を通じ、一人ひとりの成長につなげる機会として「湘南まちいくプロジェクト」は2011年に立ち上げられました。主な取り組みが、「まちつくクラブin湘南」と湘南学園高校との連携事業の2つです。

・事業紹介

まちつくクラブin湘南は去年から始まった4か月ほどのプログラムです。藤沢、鎌倉を中心とする湘南の高校生がプロジェクトを立ち上げ、企画から、ファシリテーション、コーディネートや場作りに至るまで自分たちでやり遂げるもの。大学生や社会人は主体性を妨げてしまうような手助けはせず、サポートに徹します。 あるグループは震災についてテーマとし、時間の経過によって関心を持つ人が減っている中での話し合いの場づくりを考え、もう1つのグループはまちの魅力発信。鎌倉の長谷の商店街を訪ね歩くスタンプラリーマップを、高校生の視点を盛り込んで制作し、道行く人に配布しました。去年参加した9名の高校生からは、活動を通して達成感を得たり、自信がついたり、まちとの距離感が身近になったとの感想がありました。
もうひとつの事業が湘南学園高校の総合学習での連携です。学校の授業の中で生徒の考える機会づくりとして組み込まれ、生徒企画委員と街歩きで課題を見つけるなどのサポートします。

・今後の展望と課題

今後について古田氏は、「まだまだこれから」とした上で、どんな実践ができるか、事業を進めながらモデルを考えていくとのこと。将来的には、いろんな場所で実践をつくる人が生まれることを目標としているそうです。

青少年サポート協会

団体の発足から法人化まで

団体のミッションは、不登校の生徒・児童、引きこもり、発達障がいの青少年に体験学習と療育事業の場を提供すること。
もともとは学習塾を経営していて、そこでの課外授業から任意団体として活動がはじまりました。学校に行けない子でも塾は毎回来ることができ、疑問に思う子どもの行動や個性と出会う機会が多くあったそうです。
活動の原点である自然体験は、国語の授業で宮沢賢治の「やまなし」を教えていた際、生徒が「かぷかぷ」という表現の意味を体験してもらう、課外学習のために丹沢に訪れたことから始まりました。「自然の中での体験に基づいた経験が子ども成長させる」という考えのもと、さまざまな場所に体験学習の場が広がっていきました。
その後、週末だけでなく、平日に「なぜか勉強がとっても苦手」な子どもに対して個別支援を実施。本人や家族からの生活相談や療育相談を受けるようになり、教育職、心理職、福祉職のスタッフも関わるようになっていきます。この頃から「不登校・ひきこもり・発達障がい」が課題になりました。
週末の体験学習、個別支援、家族への相談と、どんどん活動が拡大していく中で、学校や行政機関との連携が必要だとし、2012年にNPO法人となりました。

フリースペース&フリースクール「森の仔じゆうがっこう」について

「森の仔ゆうがっこう」の対象は、不登校や引きこもりの子、発達に偏りのある子どもたち。フリースクールの時間では、手先を使う、身体を使う学習を行っているそうです。また、フリースペースの時間には、学校も仕事も行くことができない人たちへの居場所作りも行っています。子どもたちのやりたいことを尊重し、それをなるべくすべて実現できるようにスタッフはサポートしているそうです。

体験学習

毎週土日は、「じゆうがっこう」の原点である体験学習を行っています。また、信州に合宿所があり、春夏秋冬を通してキャンプも実施しています。参加者の感想はさまざまです。「強い男になった。」と答えた児童は、行き始めるまでは一人で電車にも乗ることができなかったそうです。体験のおかげで、仕事が見つけることができた引きこもりの青年もいるとのことです。保護者の方からは、子どもを守る自信がついた、愛情表現ができるようになったなどの反応があります。また、子どもが寝静まったあとに、スタッフを交えて本音の話を語らうことができるため、キャンプの夜が楽しみだという声も。

今後の展望

今後はより多くの困りごとを抱えている家族に対して支援を伸ばすように関係機関と連携することが青少年サポート協会の課題であり目標だそうです。

藤沢市みらい創造財団青少年事業課

団体について

3年前に藤沢市の青少年協会、芸術協会、スポーツ振興協会が統合して設立されたみらい創造財団。青少年の健全育成、市民のスポーツや芸術文化活動の振興、施設の管理運営の3つの事業があり、特徴を生かした展開を行っています。

「自然ふれあい教室☆雪ん子大作戦☆」について

年間を通して数多くの事業を行っている中、今回はその1つである雪山体験教室「自然ふれあい教室☆雪ん子大作戦☆」を紹介していただきました。この事業は、毎年100名を超える応募があるという人気の体験教室です。
体験教室前に参加者やスタッフとの交流をする事前研修を2回実施し、体験教室本番を迎えます。1日目は雪遊び、かまくら、そりでぞんぶんに雪を楽しみ、夜には屋内レクリエーションを行いました。2日目はスノーハイク。宿舎から美鈴池までの往復4キロの道のりを歩き、途中で登山食を作り食べて帰ります。3日目は振り返りを行います。
体験学習後に行う事後研修では、子どもたちがスタッフと話し合ったり、手紙や色紙を交換したり、笑いあり涙ありのクライマックスをむかえるとのことです。

事業のボランティアスタッフの概説

ボランティアスタッフは、学生や社会人の若者で構成されています。構成は小学生時代に参加者として経験した人や、2年連続で参加する人、保育園や小学校の先生志望の人などさまざまです。
毎年10名程度ボランティアを募集しており、集まったメンバーで実行委員を結成。去年度は7名が集まりました。メンバーは、平日の夜に会議を行い、活動のねらいや事前研修の内容など、事業にまつわるすべてを1から話し合って決めていきます。他にも現地の下見を行うほか、チラシを作成し、配布する。そして最後まで運営するとのことです。
活動紹介中には、実際にボランティアスタッフに携わった2名よりお話がありました。社会人男性の村上氏の一番の思い出は「子どもたちを夜マイナス10度くらいの場所に一人ぼっちにさせたい。」という願望を、実際にやってみたということ。子どもたちの様子を見に行くと、みな大の字になって満天の星空を眺めていたそうです。
もう一人のボランティア体験者は藤沢育ちの女子大学生の田中氏。以前も市外でボランティア活動を行っていたものの、「自然ふれあい教室☆雪ん子大作戦☆」は1から企画していくことが魅力だと語りました。

その他のボランティア募集事業の紹介と抱負

この「雪ん子大作戦」以外のボランティア協力のある事業としては、高校生を募集したダンスコンテストや、小学生低学年と毎月回さまざまな遊びを行う事業「あそびスタジオ」、成人式などがあるそうです。
これからの活動について鹿間氏は「つながりを大切にしつつ、今後ももっともっとつながりを拡げたい」とのことでした。

質疑応答

Q.湘南まちいくプロジェクトでは高校生の活動の「成果」をどう評価するのか?
A.(古田氏)「高校生の学びを重視している」とし、自分たちもなにかをできるというきっかけが起きることが重要だとの考えを示しました。

Q.どのような「行政との連携」を検討しているか。もしくは実施していることはあるか。
A.(古田氏)高校生が関わる行政課題について、高校生自身が意見を言う機会づくりをしたい。
(人見氏)不登校問題について行政と連携をしたい。生徒さんや保護者の方の意見を聞いて、解決のための提案をしていきたい。
(鹿間氏)成人式事業で行政との連携を行っている。

Q.団体活動を通じて湘南のワカモノがどういうふうに変わったらいいか。
A.(古田氏)ひとりひとりが自分なりのいろいろな形でまちに関われるようになってほしい。
(人見氏)利用者さんが楽しく笑顔で毎日生きていけるように成長していってほしい。ボランティアの若者は、自分たちの力で支援をすることで、温かく成長していただければ。
(鹿間氏)何か大きくすぐに変えられるものではないものの、事業に参加して何かしら自分の中で変わったことや、何かを知るきっかけになっていくことで、藤沢に興味を持ってもらったり、いろんな活動参加への意欲を感じてもらい、大きくなっていってもらいたい。

所感

今回の交流サロンは「青少年=ワカモノ」というキーワードで活動をする団体を登壇団体としてお呼びしました。テーマを特定したことにより、青少年活動に興味のある方が多く参加されました。登壇団体の発表方法がユニークで、これまでよりも参加者の参加意欲が高かったことが、イベントサポーターとスタッフの反省会で話題となりました。
参加者の多くは何かしらの活動をしている団体の所属者が多く、交流時間では団体同士の交流が多く見られました。一方、一般の参加者が少なかったため、今後広報活動やサロンの実施方法を再考し、市民の方と団体との交流機会という意味合いも同時に強めていきたいと考えています。

当日の様子

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アンケート結果(一部抜粋)

このサロンを何で知りましたか

受講された動機を教えてください。

参加していかがでしたか。(平均4.5/5.0点)

  理由

各団体のプレゼンはいかがでしたか。

湘南まちいくプロジェクト(平均4.8/5.0点)

   理由

青少年サポート協会(平均4.8/5.0点)

   理由

藤沢市みらい創造財団 青少年事業課(平均4.7/5.0点)

   理由

今後、参加したいテーマはありますか。

ご意見等ございましたら、ご記入ください。


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