コラム: NPO café – 藤沢市市民活動推進センター

NPO caféは、藤沢市市民活動推進センターに集まるNPOに関するあらゆる情報を提供しています。

福祉トライアングルに

日本では近年、高齢者の福祉分野において、病院・介護施設・ボランティア等地域住民と行政による包括的な支援を推進しています。支える市民と支えられる市民の相互関係を創り出し、切れ目のない支援を目指していると思われます。イギリスでは「福祉トライアングル」という考え方が1990年代より存在し、「市民社会」の関係性を説いている研究者も多く、2002年にペフトフ(スウェーデンの政治学者)が発表した市民社会の関係図では、「市民社会」の構成要素として「国家」「市場」「コミュニティ」の関係と「サードセクター(市民の自主的な活動組織)」の役割や位置づけが示されています。

 「藤沢市市民活動推進条例」は2001年に制定され、その前文は、その後改訂されたものになっていますが、「市民,市民活動団体,事業者及び市が相互に連携し,それぞれの持てる力を発揮することにより,人間性豊かな地域社会を形成していくことがこれまで以上に大切なこととなっている。」続けて、「とりわけ,市民活動が市民の自主的な参加によって行われるあらゆる分野における自発的な活動であることにかんがみ,市民活動の自主性と自発性を尊重し,その活動の環境を整備し,あわせて,より効果的な行政との協働システムの構築に向けた総合的な施策を推進していくため,ここにこの条例を制定する。」とあります。

 また、2019年度より7年間の藤沢市市民活動推進計画では、「市民活動の息づくまち 誰もが個性の輝きを放つ未来へ」と冠し、本文中に、「地域を知り、良くするアイディアを考え、実行してみて仲間を増やす。こうした一連の動きが、藤沢のまちに様々な良い変化をもたらすと考えます。」とあります。持続可能な社会に向け、「多様な主体による協働」が示され、トライアングルではなくペンタゴンのカタチとなっています。多種多様な価値観を認め合う社会を創出するために、それぞれの持ち味を活かした課題解決が求められる時代に入ってきたと感じています。(て)

出典:
『藤沢市市民活動推進計画 2019年度~2025年度』
市民自治部  市民自治推進課、2019年4月