コラム: NPO café – 藤沢市市民活動推進センター

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コミュニティ発展欲求

9月号でお知らせした「金融機関とNPOと行政で支える未来シンポジウム」が、9月21日に開催されました。シンポジウムそのものの報告は後日となりますが、日本政策金融公庫の登壇者のコメントが大変心に残りました。

米国の心理学者、アブラハム・ハロルド・マズローが主張した「人間の欲求の階層(マズローの欲求のピラミッド)」は、5段階と記憶していた。特に専門的に心理学を学んだことがないため、そうなのかと単純に受け入れていた。ところが、実は6段階目があるというのだ。そして驚くべきことにその段階は「自己超越」=「コミュニティの発展要求」なのだという。5段階目までは自己の欲求なのだが、その先に自分を取り巻く環境へ意識を映すことが「自己超越」の状況をつくるらしい。そもそもマズローの説には賛否があり、ストレートに受け入れるのはどうなのかと思われる方もいるとは思いますが、私はこの考え方はステキだなと感じました。人は一人では生きられない生き物だという説もあり、最近の災害に関してのボランティアの動きを見ていると、かなり日本的な解釈ですが、腑に落ちます。

マズローは、階層という言葉を使いましたので、生理的欲求~自己実現まで、上り詰めるようなイメージを持ちそうになります。

となれば、ひとつずつ100%満たすことで、次の段階に移り、自己超越に至る人間は、欲求において完璧人間であることになります。そんなことは実際の社会ではありえないでしょう。今の時点で私が思うのは、人間の欲求には6種類あり、自己のためが5種と自己を超える欲求がある。そしてその欲求のすべてのバランスがその人の特性を創り出すということなのではないか。ボランティアやコミュニテイ活動は、人間の欲求と共にバランスシートの大きな要素なのではないかということです。
金融関係者からコミュニティの発展要求という言葉を学んだシンポジウムに参加できたことに感謝します。(て)