コラム: NPO café – 藤沢市市民活動推進センター

NPO caféは、藤沢市市民活動推進センターに集まるNPOに関するあらゆる情報を提供しています。

大学入試センター試験

本年も1月16日、17日の2日にわたって2016年度大学入試センター試験が実施された。昨年度より4,636名多い、563,768名の若者が一斉に大学の入試のために試験を受けた。例年天候が不順な時期で、交通機関の乱れなどニュースが発信されるが、本年に限ってそのようなことは話題にならなかった。

2002年ころからNPO法人に関する問題が出始め、高等学校で学ぶ知識の中に入ってきていることは、今後の社会生活に必要なことと認知され、大変喜ばしいと感じていた。

そこで、本年度の問題を解いてみよう。問題は「公民」「政治・経済」の第4問、問6である。

第4問の前文は、「前略~政府が供給する財・サービスにおいては、公平性を確保しやすい反面、経済が成熟段階を迎え人々の価値観の多様化が進むと、利用者のニーズとのミスマッチが目立ち始める。それゆえ、政府による財・サービスの供給のあり方に対して改革を求める声が高まることになる。また、昨今では、育児や介護、まちづくりなどの分野でさまざまなニーズに対応可能な担い手であるNPO(非営利組織)などへの期待も高まっている。~後略」

問6 下線部に関連して、日本における特定非営利活動促進法(NPO法)とNPO法人についての記述として正しいものを、次の1~4のうちから一つ選べ。

  1. 特定非営利活動促進法によって、ボランティア活動を行う団体は認定NPO法人となることが義務化されている。
  2. 非営利活動の中立性を維持するため、行政はNPO法人と協働して事業を行うことが禁止されている。
  3. 特定非営利活動促進法によって、認定NPO法人は税の優遇措置の対象とされている。
  4. 非営利活動の中立性を維持するため、NPO法人は寄付を受け取ることが 禁止されている。

設問もさることながら、前文には、現在の社会課題が書かれており、大変興味深い。本科目を受験した受験生は、問題を見た瞬間この文章を真剣に読んだと思う。大手予備校の河合塾の分析によれば、第4問は教科書の範囲内の知識だそうだ。「価値観の多様化」や「政府によるサービスのあり方改革への声の高まり」等を教科書で学んだ世代の市民が、新しい社会を築く日がそこまで来ている。(て)

[正解は3]