コラム: NPO café – 藤沢市市民活動推進センター

NPO caféは、藤沢市市民活動推進センターに集まるNPOに関するあらゆる情報を提供しています。

「市民」の「参加力」が地域を支える

先日、都内某区の「市民協働フォーラム」で区民を前にお話をさせていただく機会がありました。「協働」といえば、組織と組織の協力関係の一つと考えていましたが、事前の打合せで、その区では、「区民(個人)」と「行政」の協力関係も「協働」と捉えていることがわかり、改めて市民個人の参加について考えました。

 

山岡義典編著「NPO基礎講座」新版(2005年12月発行)には、「市民」の存在を解説している部分があります。「本来、市民は、有権者や納税者、そして場合によっては公務員として行政にかかわりますし、一方、消費者や労働者、特には株主や経営者などのかたちで企業にかかわっています。」と書き、その上で「社会的な主体者としての自覚を持つ市民が、行政でも企業でもない自主的な市民活動組織に積極的に参加し行動することにより、社会の抱える問題の解決は早く進むと思う」と結論を出しています。但し最後に、このことは「MUST」ではなく「CAN」であると締めくくっています。

 

行政の計画や指針においても、昨今の課題である地域福祉の考えを踏まえ、「市民のチカラが問われる時代になった」や、「市民力の向上がめざましい」等の記載を見ることがあります。「しなくてはいけない」の文化から、「言われなくてもすることですが、言われてもしないことを選択する」文化への変換が徐々に浸透してきたことの現れでしょう。

 

「市民」が、どこでどのように「参加」しようと考えるのかは多種多様です。行政の委員会の委員に公募することや市民活動団体でボランティアすること、消費者として企業のありように意見具申すること、市民同士が創った組織に巻き込まれることも「参加」の形態の一つでしょう。筆者の立場としては、市民活動組織への参加を望むところですが、まずは「何かに参加する」ことが何よりも重要です。まずは「CAN」→「できる」による「参加力」を体内に充填し、市民が支える地域を創造していきませんか。(て)